「ソフトニック」の問題点
ワンタッチソフトおよび、各フリーソフト作者さまの間では、以前より「ソフトニック」の問題を取り上げていますが、ここで改めて問題点を整理してみましょう。
まず箇条書きで書いてみます。
・「ソフトニックツールバー」の存在
・「ソフトニックダウンローダ」の存在
・ソフトニックダウンローダ以外でのダウンロードは「非推奨」扱い
・ソフトウェアを、ソフトニックの社員が10段階評価
・ 無断掲載、改変疑惑
ざっと挙げただけでもこれだけの問題があります。
具体的に説明していくため、「Comfortable PC」というソフトをソフトニックからダウンロードしてみましょう。
ダウンロードページを開いてみると、大きく「ダウンロード」と書かれたリンクがありますね。
このリンクからダウンロードできるのは、ソフトウェア本体ではなく「ソフトニックツールバー入りのソフトニックダウンローダ」なのです。
つまりどういうことかと言いますと、直接的には「ソフトニックツールバーをインストールするためのプログラム」なのです。肝心のソフトウェア本体(この場合 Comfortable PC )は、デスクトップに圧縮ファイルの形でそのままダウンロードするだけです。
上記はダウンロードしたファイルです。
完全にソフトニックの独自インストーラにパッキングされています。
実行してみましょう。
使用許諾契約書が表示され、次にこの画面が表示されます。
デフォルトでは、チェックボックスはすべて有効になっており、ツールバーおよびその他の設定改変等がおこなわれます。
ここでようやく「ソフトウェア本体」のダウンロードが開始されます。
つまり、この時点までは、「ソフトニックツールバー」しかダウンロードしていないと言うことが分かりますね。
ダウンロードが完了しましたが、現時点でソフトウェア本体は「圧縮ファイルがデスクトップに保存された」だけの状態です。
この後は、そのダウンロードされたファイルを手動で解凍し、インストールなり実行なりをする必要があります。
上記画面がその状態です。
左上に圧縮ファイルがありますね。これが、大がかりな「ソフトニックダウンローダ」を実行して得られたファイルです。
この後は、先述の通り、手動で解凍しなければなりません。
で、ブラウザのホームページと検索エンジンが、ソフトニック仕様のものに変わりました。
要約しますと、ソフトニックダウンローダは、ソフトニックツールバーをインストールして、ブラウザの設定を変え、目的のソフトウェア本体をダウンロードするだけのプログラムです。
なんと遠回りなダウンロードなのでしょうね。二重ダウンロードってことですからね。
次は、10段階評価について考えてみましょう。
ソフトニックのソフトウェア紹介ページを見ると分かるように、10段階でそのソフトウェアが評価されています。
しかし、この評価は、ユーザではなく社員が評価したもので、どんな基準があるのかも何も分かりません。また、社員が評価したものにどんな意味があるのかも理解に苦しみます。
最後に、ソフトウェアの無断転載・改編疑惑です。
Twitterやそのまとめサイトによると、自身のソフトウェアが無断で掲載された、利用規約で改変を禁止しているのに改変された、というケースが見られます。
これは明らかな著作権侵害であるため、ソフトニック社の体質・コンプライアンスの徹底が非常に疑われます。
さて、今回ソフトニックの問題点についてまとめてみましたが、これら以外にも細部には多岐にわたる問題点があります。
たとえば、収益の分配問題、レビュー内容の問題、評価の問題などです。
このような悪質なサイトでソフトウェアをダウンロードしたところで何のメリットもありません。
それこそ、Vector さんや窓の杜さんほか、ソフトウェアに変なものを添付せずに紹介されている健全なサイト様はたくさんあります。
特に事情がなければ、そういった健全なサイトからダウンロードされることを、強くおすすめいたします。
ディスカッション
コメント一覧
たいへんわかりやすいですね、ありがとうございます。
ソフトニックについて初めての情報収集です、今後の参考になると思います。
ソフトニックについて最初に感じたのは、「タダにはタダの理由がある。」と思い評判を検索しました。そしてあなたのサイトを見ました。
「おかげで釣られなかったかな?」という気分です。
今後ともこのような情報を期待します。
ありがとうございました。
中平 朗
ありがとうございます、
ソフトニックについて、
「タダにはタダの理由があるだろう?」
と思ってその評判を検索しました。
で、出てきたのがあなたのサイトです。
たいへんていねいに、わかりやすくできていますね。
おかげさまで、釣られずにすんだのかもしれません。
もう少し、情報収集します。
ありがとうね!
kappakozo