ワンタッチソフト、6年の軌跡
2006年5月21日に運営を開始したワンタッチソフトは、2012年5月21日、運営を開始して6周年を迎えます。
この日を迎えられるのも、ひとえに皆様の応援、ご支援があったからだと思っております。ありがとうございます。
ワンタッチソフトは、今となっては「窓フォト」に代表されるような、比較的多くの皆様にご利用いただいているソフトウェアを開発させていただいておりますが、運営開始当初は“ボタンをクリックしてウェブサイトを開く”というような、単純なユーティリティソフトばかりを開発していました。
というのも、この頃は私自身が中学生であり、パソコンを学校の授業以外で触れ始めた数ヶ月後のことであったため、プログラミングはおろかコンピュータの基礎、概念すら満足に把握できていない状態だったからです。
ソフトウェアを作ってみようと思ったきっかけは今となってははっきりと覚えていませんが、最初に触れた言語は、日本語でプログラミングができるという「TTSneo」でした。
これは私にとって非常に感動をくれたもので、当時は夢中になっていろんなソフトウェアを作っていました。
たとえば、標準コントロールである「ブラウザ」と、テキストボックスを貼り付けただけのブラウザソフトを作ってみたり、勝手に拾ってきた郵便番号と住所のデータベース(CSV)をもとに検索したりする物を作ってみたりしていました。
そして、それらを今度は公開してみようと思い立ち、Yahoo!のジオシティーズを利用してウェブサイトを立ち上げました。それが「ワンタッチソフト」の始まりです。
ウェブページは、ジャストシステム社の「ホームページミックス」というソフトウェアで作っていました。
もちろんHTMLなど全く知りませんでしたから、このソフトウェアの自由度の低さに戸惑いながらも、何とか作っていたという状況です。
たとえば、このページからあのページへリンクを張りたいと思っても、ソフトウェアでは実現できませんでした。
というのも、このソフトウェアはテンプレートがちがちで、その範囲でしか編集できないうえ、編集できる場所も数も限られていたのです。
その頃は(今も!?)アクセスカウンタも回らない、自分のソフト名で検索をかけても何も出てこないような超マイナーサイトでした。
いろんな掲示板に爆撃して叩かれたのも良い思い出です。
そんなとき、同じホームページミックスでサイトを作り、ソフトウェアを公開してらっしゃるかたを発見したのです。これが他の作者さんとの初めての交流でした。
その作者さんが作っていた、ファイルのリストを出力するソフトウェアを見て、それをTTSneoで作ってみようと思い、試行錯誤しながら作ってみました。
はじめはうまくいきませんでしたが、作っていくうちに、ループ処理や分岐処理、変数、関数などの意味がだんだんと分かってきて、なんとかモノとして完成しました。
私はこれを「ワンタッチファイルインフォメーション」と名付け、自分のサイトで公開しました。
このソフトウェアは、後にワンタッチソフトの中で一番の人気ソフトとなり、2010年に、現在の主力ソフト「窓フォト」が出るまでの4年間、主力ソフトと位置づけ、重点的に開発を続けました。
その努力が報われたのは2008年のこと。あのVectorさんから、新着ソフトレビュー掲載のお願いメールが来たのです。
私はもちろんOKし、数週間後、記事が公開。このとき、ワンタッチソフトは1つ成長したような気がします。いままで閑古鳥が鳴いていた「サポート掲示板」を賑わいだし、私自身もソフトウェアを作る自身とやる気が沸いてきました。
その後、あるユーザの方から「あなたのソフトウェアをVisual Basicに移植してみた。Visual Basicもやってみては?」というようなメールが来ました。
それが私にとって大きな転換点となりました。
Visual Basicは、プログラムの入門的な言語ですが、TTSneoとは違い、オブジェクト指向言語ということと、処理速度が比べものにならないくらい速いということもあり、徐々にVisual Basicへの移行を始めました。確かこれが2009年、私が高校生の頃だったと記憶しています。
それからというもの、公開はしなかったものの、Visual Basicでいくつものソフトウェアを作りました。
そして、ある程度煮詰まった頃合いで「マウスコンプレックス」という、マウスカーソルの横にメモなどを表示するソフトウェアを公開しました。
これが予想以上に人気となり、窓の杜さんやVectorさんでレビューされました。
その後、それに沸き立ち、「窓フォト」をその約5ヶ月後にリリースし、これもVectorさんでレビューされる人気ソフトとなり、現在はワンタッチソフトの一番の主力ソフトとなっています。
ワンタッチソフトを立ち上げてからの6年、ワンタッチソフトとともに私自身も成長したような感じがします。
現在はC言語やJava言語を学習中で、これらの知識をワンタッチソフトの今後にも活かせていけたらなと思っています。
最後になりますが、ワンタッチソフトはこれからも、何年でも、フリーソフトを作り、公開していきますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
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